自然療法プログラム

自然療法プログラムとは

木の花ファミリーとNPO法人ぐりーんぐらすは、心身の病や偏った生活習慣などの問題を抱えた方の滞在を受け入れ、自然に沿った暮らしの中で健康を取り戻していくお手伝いをする「自然療法プログラム」を提供しています。

これまで以下のような事例で症状の改善や治癒、社会復帰といった実績を上げています。

  • うつ病、統合失調症、パニック障害などの精神疾患
  • アルコール、ニコチンなどへの依存症
  • 引きこもり、登校拒否、家庭内の不和

「自然療法プログラム」は治療行為ではないため、明確な効果を保証するものではありませんが、医療機関で長年に渡って治療や投薬を継続していたにも関わらず症状の改善が見られなかった疾患が短期間の滞在で完治するなど、多くのケースで顕著な効果が見られます。

現代医療の現場においては、精神疾患の慢性化・長期化や安易な処方による大量の投薬が社会的な問題になっています。ファミリーに相談に訪れる方々の中でも、症状の改善の見込みなく10年、20年に渡る治療を続け、一日20錠、30錠もの服薬をしているケースは決して珍しくありません。ファミリーの「自然療法プログラム」では、こうした症状を短期間で大きく改善し、断薬に成功したケースを数多く経験しており、現代医療の現場からも注目されつつあります。

プログラムの三つの柱

1. 生命力豊かで自然な食生活

木の花ファミリーの食事は、天然循環法の生命力豊かな野菜や穀物で作る菜食料理です。

作物本来の生命力のままにのびのびと育った健康な野菜やお米で作る食事は、食べ物自体が薬となり、人の心身を健全にしていく力があります。また、菜食には心を穏やかにする効果もあります。
木の花ファミリーでは、玄米菜食を中心に、西式甲田療法(朝食をとらない半断食、生食など)や酵素食といった食養健康法も取り入れており、これまでの経験から、こういった食生活がアトピーなどの体質改善や情緒の安定化に有効であることを実感しています。

2. 自然に沿った規則正しい生活リズム

農作業をしながら自然の中で生活することで、体は自然の気、即ち「元の気」を取り戻し、自らの中にある自然治癒力が呼び覚まされて「元気」になっていきます。

太陽や月といった自然のリズムに沿って生きることは、私たち人間にとって、本来とても自然なことです。昼間の明るい時間に活動し、決まった時間に食事をとり、1日の終わりにその日にあった出来事を振り返る規則正しい生活リズムの中で、誰でも無理なく心身のリズムを整えることができます。

3. 病の原因となった心を見つめる

病気とは「気が病む」と書きます。その言葉の通り、あらゆる病の原因は気(心)が滞っていることにあります。逆に言うと、病気とは、気が滞って生命としてのバランスが崩れ、心と体が響き合わない状態になっていることを教えてくれるメッセージでもあるのです。

木の花ファミリーの自然療法プログラムは、治療ではありません。その人が、病気の原因となった自らの心の性質を知り、それがどのように病気を生んでいったのかという仕組みを理解することで、その自分自身を客観的に捉えてコントロールするすべを学びます。
大切なのは、その人自身に自らの心と向き合う意志があるかどうかです。自らの心に病気の原因があることを学んだ人は、プログラムを終えて社会復帰をしてからも、同じ症状を発症することはまずありません。それは、それまで原因がわからないまま翻弄されてきた問題の根本と向き合うことで、物事を正しくとらえる視点が育まれ、心の免疫力がつくからです。

三つの柱を支える 調和の場の力

木の花ファミリーでは、様々なバックグラウンドを持つ多様な人々が、互いを想い、活かし合いながら、共に暮らしています。

多様な人々が共に暮らすために、ファミリーは常に全体が調和することを大切にしています。互いを思いやりながら、自分と相手とを分け隔てることなく感じたことを正直に伝え合うことで、共に学び、成長していきます。みんなで力を合わせて問題を解決していくことが日常となっているコミュニティの開放的な雰囲気に励まされ、自然療法プログラムで滞在をする多くの人が、自らの心を開き、問題ごとと積極的に向き合っていくようになります。

プログラムの内容

自然療法プログラム(以下、ケアといいます)の進め方は、人によって様々です。同じ病気や似た症状であっても、その背景や原因はそれぞれに異なり、当事者の性格等によって必要なアドバイスも変わります。そのため、ケアの進め方に固定されたプログラムはなく、一人ひとりの状態に応じてオリジナルのプログラムが提供されますが、以下に基本的な内容をご紹介します。

メインサポーターによる面談

滞在中は、週に一度、ケアのメイン・サポーターである「ジイジ」こと古田偉佐美が面談を行います。これまで1万件以上の人生相談を受けてきた実績を生かし、ケア滞在者一人ひとりの心に寄り添いながら、ケア滞在者が自らの心を客観的に捉えられるようになるためのアドバイスをします。また、改善の程度に応じて、週ごとに取り組むテーマが伝えられることもあります。その人に適したケアの進め方を確認し、プログラム全体の柱となるのが、この面談の時間です。

家族面談

ケア滞在者の病気や問題行動の発生に家族関係が大きく関与していると判断される場合、当事者だけでなく家族とも積極的に面談を行い、家族全体で問題を改善していけるようサポートします。また、家族が問題の原因を理解することは、プログラム終了後にケア滞在者が元の生活に戻った時に、同じ問題を発生させないことにもつながります。

交換日記

滞在中は、基本的に毎日日記をつけます。日々の出来事や過去の体験、その時に自分が感じたことなどを正直に綴り、メイン・サポーターへ渡します。それに対してメイン・サポーターが客観的なコメントを返していくことで、自らの思考の傾向を冷静に捉える視点を育てます。時にはケア滞在者自身が、日記の内容を大人ミーティング(*後述)でファミリーにシェアすることもあり、自らの内にあるものを他者と分かち合って心を解放していくことに大きく役立っています。

ケア・サポーター

ケア滞在者には、基本的に同性の「ケア・サポーター」が付きます。「ケア・サポーター」はケア滞在者と同室で寝起きを共にしながら、ケアが円滑に進行するように日常の生活をサポートします。また、日々の様子を「ケア記録」として記録し、必要のある場合には家族の方にお送りしています。

作業体験

滞在に慣れてきたら、畑や田んぼ、キッチンなどで、ファミリーと一緒に作業体験をします。土や作物に触れたり、時にはファミリーと語らいながら作業をしていくうちに、自然のリズムに沿った規則正しい生活が、自然と身に付いていきます。また、人と一緒に働くことの楽しさを実感するようになり、ケア滞在終了後もヘルパーとして滞在を続ける卒業生も数多くいます。

大人ミーティング

夕食後は、日曜日を除く週に6日間、ファミリーの大人たちが集う「大人ミーティング」があります。その日の出来事や作業内容の報告のほか、心の気付きや、世界観を広げる学びを共有する時間となっており、ケア滞在者や一般のゲストも自由に参加して発言をすることができます。あらゆることをオープンに話し合う空気の中で、ケア滞在者も自らの想いをシェアしたり、他者の視点を取り入れたりしながら視野を広げていくトレーニングの場となっています。

様々なイベント

木の花ファミリーでは、季節ごとの祭事や様々なイベントを行っています。田植え祭りや夏祭り、収穫祭にどんど焼き、時には川や動物園へファミリーみんなで出かけることもあり、ケア滞在者も家族の一員としてイベントに参加します。月に一度行われる誕生日会では、ケア滞在者が出し物をすることもあり、思いがけないその人の個性が発揮されることも。こういった体験を通して、当初は緊張していたケア滞在者も、たくさんの人との暮らしの中へとけ込んでいくのです。

プログラムの開始から卒業まで

まずはご訪問ください

プログラムを開始する前に、原則としてまず木の花ファミリーをご訪問いただき、メイン・サポーターとの面談を行います。プログラムの内容については一人ひとり個別に対応をさせていただきますので、一概に語ることはできませんが、大切なのは、ご本人に改善の意志があることです。自然療法プログラムでは、ご本人に改善の意志があることを前提として、そのためのサポートを周囲が全力で行っていきます。そのため、まずは面談にてご本人の意志やご家族の状況等を確認させていただいた上で、自然療法プログラムを受けることが適切かどうかを総合的に判断させていただきます。

滞在の流れ

滞在期間の目安は、1ヶ月から3ヶ月です。以下に、1ヶ月の場合の滞在の流れの、一例をご紹介します。(プログラムの進み方には個人差がありますので、あくまでも目安としてご覧ください。)

まずは滞在に慣れるため、基本的に自由に過ごしていただきます。

畑や調理などの作業に参加することで、規則正しい生活リズムを身に付けていきます。

メイン・サポーターとの面談や交換日記、大人ミーティング等を通し、心身の不調を生み出した根本の原因を探っていきます。

元の環境に戻り、社会復帰をしても、心身が安定した状態でいられるよう、自己コントロールする力を身につけていきます。

卒業

ケア滞在終了の判断は、ご本人の改善の度合いに応じて、メイン・サポーターが行います。自然療法プログラムでは、滞在中に100%の改善を目指すのではなく、70%の改善を持ってケア滞在を終了し、残りの30%は、学んだことを持ち帰り、実際の生活の現場で実践しながら改善していけるよう、ご本人に託しています。実際の生活の中での積み重ねは、ご本人に取っても自信となり、充実した人生を生きるための本当の実力を身に付けることになります。
ケア滞在の終了は「卒業」と呼ばれ、新たな旅立ちを祝う「卒業コンサート」が行われます。

アフターケア

ケア滞在終了後も、希望に応じて面談やメールでの相談に応じます。また、長期滞在者やヘルパーとして滞在を続け、心身のさらなる安定を図ったり、ファミリー内の様々な作業を体験して社会復帰のためのトレーニングをする卒業生もいます。
家に帰ってからも、再びファミリーを訪れる時にはみんなから「おかえりなさい」と迎えられ、「第二の実家ができたよう」「いつでも、何でも相談できる場所ができて心強い」といった感想が寄せられています。

費用

滞在費:1日につき3240円(税込)

  • その他、グリーン・ツーリズム参加者傷害保険の保険料をお支払いいただきます。保険料は、滞在の日数に応じて以下のようになります。
    日帰り及び1泊2日 216円 / 3泊4日まで 270円 / 6泊7日まで 324円 / 13泊14日まで 432円 / 30泊31日まで 702円
  • 滞在費には、宿泊費、食費、洗濯代等、滞在に必要な一切を含みます。
  • 面談やサポーターなどのケアに関連する活動はすべてボランティアで行っています。

自然療法プログラムを始めるには

まずは、プログラムを運営するNPO法人ぐりーんぐらすへお電話ください。担当者がご事情をお伺いし、プログラムについて直接ご説明をさせていただきます。

NPO法人ぐりーんぐらす
電話:0544-67-0485(担当:永山)

インターネットでのお問い合わせをご希望の方は、下記をクリックしてください。

ともこ自然療法プログラム